* 前回のお話をまだ読んでいない方は、まずは
こちら -姉さん、事件です。-からどうぞ
私たち4人は、2-2で2部屋に分かれ、それぞれの部屋に落ち着いた。
荷物を下ろし、まずは部屋の中をくまなく見ようか、
さっそく荷ほどきでもしようかとうろうろしているその時、
ドアはノックされた。
出てみると、先程もう1部屋に分かれたばかりの仲間だった。
どうしたのだろう?と思っていると、そこで彼はとんでもない一言を発したのだ。
「パスポートがない」?!
えー?!?!
初めは冗談のように聞いていたが、
彼の真顔での話し方や余裕のなさっぷりからして、どうやら冗談ではないらしい。
「パスポートが入ってる袋、持ってませんか?」
「え?」
「預けませんでしたっけ?」
「え?そうだっけ?持ってないよー」
あちらで冷や汗。こちらでも冷や汗。
それぞれの部屋で、もう一度荷物を底からあさり、探し回った結果、
「あったー!」
「なんだよ、もー」
・・・という声を聞けると思っていたのに、
結局見つからず。
彼だけではなく、私たちの顔も青ざめた。
どうしよう、こういうときどうするんだろう。
警察?とりあえず、警察?
まずは警察に行こうということになり、ホテルのフロントで場所を聞くことにした。
パスポートを失くしたから警察に行きたい旨を話すと、
フロントのお姉さんはひどく驚いて、とても気の毒に思ってくれたのか、
そこから警察署まで一緒に付いてきてくれた。
時刻は、1時38分。
警察署に入ると、3,4人の警察官がいて応対してくれた。
事情を説明しながらも、なんだかしょんぼり。情けないやら、悲しいやら。
最後に乗ったバスに置き忘れたのかも?、ということで、
望みを託してバス会社にも連絡して調べてもらうことに。
盗まれたのか?落としたのか?
真相は定かではないけれど、ただ、パスポートがないということだけは確かだった。
警察署を後にして、真夜中の香港の街を、トボトボと歩く。
さっきバスを降りたところからホテルまでの道のりを、
落ちてるわけないかと思いつつも、下を見ながらキョロキョロと歩く。
ホテルへ戻った後、警察から電話がきたが、バス会社でもパスポートは見つからなかった。
やはりか。
最後の希望が消えてしまった。
ホテルの部屋であれこれ考えるも、結局何もできないので、
もう疲れたから寝ることにする。
3時30分、就寝。
明日は日本領事館へ赴くことになる。
・・・つづく。
事件、気になっておりました。
ああ、なんてこと!
それにしても、描写上手なくまんぐぅちゃん。
こちらも、へんな汗が出てきました。
背中に力が。